復活祭の日(4月21日)にスリランカのホテルや教会など6か所で起きた自爆テロでは253人が死亡しました。事件から1週間となる28日、関西で暮らすスリランカ人やスリランカに縁がある日本人など100人以上が大阪・枚方市の淀川河川公園に集まり追悼の祈りをささげました。
関西日本スリランカ国家機構 (Kansai Japan Sri Lanka National Organization)によって組織された礼拝は仏教の僧侶とカトリックの司祭によって行われました。その集会はスリランカの人々との共感と連帯を表明し、平和を祈るための機会でした。礼拝に出席したすべての人は献花台に白いユリやキクの花を手向け犠牲となった人たちを悼みました。
参加したスリランカ人の女性は「今回のテロはショックで、いまだにニュースを見ながら、みんな大丈夫かと思っている。こうやって集まることで、みんなの気持ちを亡くなった人に届けられると思う」と話し、ほかの参加者も「テロのことを思うと心が痛い。たいへんな時だが、あきらめずに強く頑張って生きていこうという思いをスリランカに伝えたい」と話していました。
自爆テロ事件以来一ヶ月以上経ちましたがスリランカの人々は今も恐怖と不安の中で暮らしています。自分の将来がどのようなものになるのかを知らない人の多くは、希望と忍耐を失う傾向があります。このような状況でスリランカから遠く離れて暮らす私たちにできることは平和と調和を祈り、神の介入を願うことだと思います。
Fr. ブラッドリー ロザイロ