子どもに対する戦争(第6回):養子縁組ロンダリング – 「子どもの誘拐」

ノボトニー • ジェローム OMI – ご存じのとおり、現在、世界で非常に現実的な戦争が続いています。子どもの命に対する戦争です。この記事では、「チャイルド・ロンダリング」についてお話しします。聖書は私たちに教えてくださいます。それぞれの人間は神の姿を模して創られており、敵は、生まれてくる前の子どもをはじめ、可能な限りすべての人を破壊することで、その姿を何よりも攻撃したいと望みます。 このような罪のない子どもたちのための戦いは私たちにかかっています。簡単ではありませんが、神は私たちの味方です。

「チャイルド・ロンダリング」の法的定義では、子どもを誘拐し、虚偽の主張により養子縁組しようとする親に売ることを指します。この不法行為は、養子縁組あっせん業者または養子縁組仲介業者が、子どもの意思や子どもの親の意思に反して行われます。この不法行為を実行するために、犯人は子どもの身元情報を操作してその子を合法な孤児にすることで、子どもの詳細情報を隠したり偽造したりする可能性があります。このため、犯人は出生記録、摂取記録、または実はまだ生存している可能性のある子どもの親の死亡に関する記録を操作する可能性もあります。

つまり、子どもは実の親から非合法的に誘拐されるのです。その後、偽造書類により、子どもは合法の「孤児」に「洗浄」され、商業化された邪悪なマーケットに売られます。このマーケットは、裕福な国の中・上流階級の需要に支えられています。子どもの売買または子どもの誘拐犯は、通常、食べていくためのお金を稼ぐことがやっとの、弱く貧しい人々をターゲットにします。

「チャイルド・ロンダリング」の養子縁組は、2つの理由で違法です。 第1に、これらの養子縁組は、子どもの誘拐や売買等の違法な犯罪行為の結果です。 第2に、これらの不法な養子縁組は、多くの子どもの権利と、子どもの最善の利益を要約した原則に反しています。養子縁組の目的が、子どものために家族を見つけるのではなく、養父母のために子どもを見つけることになった場合、これらの利益は破壊されます。ディビッド・スモーリンによると、養子縁組は中産階級社会より豊かなグループへ広がっており、これらの「ベビーブローカー」家族はその後、孤児としての子どもの法的地位を「検証」し、計画が明らかにされないことを保証して、「洗浄」された子どもの新しいアイデンティティを偽造します。

「チャイルド・ロンダリング」の養子縁組を定義することは容易ですが、不法行為であるため、事実データを見つけることは困難です。養子になった子どもには個別のストーリーがあり、養父母など、彼らが直面する困難もそれぞれです。NHK World-Japanで最近掲載された、辻浩平による記事、「Origin story: the truth behind an international adoption(起源のストーリー:国際養子縁組に隠された真実」で、以下のような記載がありました:中国の河南省で生まれたものの、地球の裏側の米国ユタ州で養父に育てられたメイラン・スタイさんは次のように述べています「私はずっと、両親は私を捨てたのだと思ってきました」。スタイさんによると、米国の両親は彼女に惜しみない愛情を注いでくれましたが、成長するにつれ、自分が本当はどこから来たのかを知りたいと望むようになりました。彼女の背景にあるストーリーが明らかになるにつれて、多くの中国人夫婦が子どもを手放すことを強いられる過酷な状況も明らかになりました。生物学上の両親について尋ねても、養父母は答えられませんでした。養父母が知っているのは児童養護施設が彼らに伝えたことだけでした:彼女は捨てられたと。

Googleで検索すれば、違法な国際的な養子縁組(ICA)の証拠やグアテマラ、カンボジア、中国、インド、エルサルバドル、ネパールやアフリカ諸国で見られる被害に遭いやすい子どもたちの同様のストーリーが見つかるかもしれません。これは国の長いリストのほんの始まりにすぎません。

ケーススタディ

以下のカンボジアのケーススタディは、Wikipediaからの抜粋であり、国際的な養子縁組に関連した問題の実例です。

カンボジア – 1999年~2011年のデータ:

*2,355人のカンボジア人の子どもが養子縁組
*1,369人が女の子で986人が男の子
*1,370人のこれらの養子縁組が1歳未満の子ども
*677人が1~2歳の子ども
*308人が3~18歳の子ども[9]

国際養子縁組のほとんどの場合で、手続きに2~3年要しますが、カンボジアはこの手続きを迅速化し、多くの場合わずか数ヵ月で完了できる政策を取っています。人権活動家は、カンボジアを国際養子縁組に関与する汚職がもっとも横行している国の1つであると考えています。カンボジアの人権団体であるLICADHOは、リクルーターは貧困に苦しむ家族や女性をターゲットにして、子どもを得ようとしていると述べています。 赤ん坊をわずか20米ドルの即金で買ったり、実の親が親権を放棄するよう騙したり等の戦術が、組織的に用いられています。1つの具体的な例としてメディアの注目を集めたのは、ローリン・ガリンドという米国人女性が行ったチャイルド・ロンダリングのスキームです。ガリンドは1997年から2001年の期間に養子縁組された子どもの「孤児の状態および身元に関する重要な不実表示」で米国で有罪判決を受けました。

結論

ダニエラ・フルタド・ゲッラは、その論文「国際養子縁組:チャイルド・ロンダリングの予防策(International Adoption: How to Prevent Child Laundering)」の中で、1993年のハーグ条約およびデビッド・M・スモーリンの両方に支持されている興味深いアイディアを43ページで紹介しています。彼女は「実の親への経済的支援」を提案しています。

引用:この措置は、家族を1つにつなぎとめ[124]、それにより子どもの最善の利益を保証する[125]という優先事項のアイディア、および1993年のハーグ条約[126]でも条約の目的の1つとして[127]検討された原則に基づいています。子どもを実の家族のもとに留めるために行う、貧困にあえぐ実の家族への経済的援助で構成されています[128]。援助と同意の勧誘の区別は非常にあいまいであり、1993年のハーグ条約、第4 (c) (3)条では子どもの親権放棄への同意を金銭的に勧誘する国際養子縁組を禁止しているため、この2つには混同が生じても無理のない類似点が存在します[129]。 上記に関する議論の中で、極度の貧困や絶望の中で、人々が子どもの親権を放棄せざるを得ない気持ちになる状況は容易に存在します。 したがって、このような不安定な状況にいる実の家族に、子どもを手元に置くための援助を行うことは、子どもの人権と最善の利益を保護するための安全装置となります[130]。 さらに、この援助は、子どもが養子に出される前に無条件に行う必要があります。つまり、実の親の親権放棄や同意にかかわらずです[131]。これにより、これらの家族が搾取にさらされることが減り、このような利他的な行動により、これらのリスクにある家族に力を与えることができます[132]。

最後に付け加えたいのは、「チャイルド・ロンダリング」は汚いビジネスであり、子どもに対する汚い戦争です。邪悪な人間が、もっとも貧しい、もっとも弱い人々を搾取することでお金をもうけることを目的として行動しているのです。これに対抗するために、私たちは強くなり、子どもたちに愛に満ちた環境を提供する必要があります。私たちは社会に積極的に関与する必要があります。子どもは社会のもっとも尊い宝です。彼らの存在は私たちの未来を保証するものです。

「子どもをどのように扱うかほど、その社会の本質を鋭く明らかにするものはない」 – ネルソン・マンデラ

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