核戦争:起こるのを待っているの?

ノボトニー • ジェローム、OMI ー  今日、多くの人々、特に日本やアジアに住む人々は、核戦争への強い不安を抱えています。かつては「核抑止力」が戦争や核兵器の使用を防ぐと信じており、「恐怖の均衡」によって平和が守られるとされていました。しかし現実は、核抑止力は平和をもたらすどころか、むしろ平和の妨げになっているのです。

この記事を書いている今も、世界中で軍事費が急増しており、特に9つの核保有国(中国、フランス、インド、イスラエル、北朝鮮、パキスタン、ロシア、イギリス、アメリカ)の2024年の核兵器関連支出は1000億ドルを超えました。

I. 一つの典型例:フランス

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)は、フランスの核兵器支出について次のようなデータを公表しています:

フランスは2024年、**1分あたり13,039ドル(約12,048ユーロ)**を核兵器に投じていました。

国民1人あたりでは、年間103ドル(約95ユーロ)。

これは、フランスの国連分担金の51倍にあたる額です。

実際、フランスが核兵器に使った資金で、国連の年間予算の2倍近くをまかなうことができました。

さらに、この支出があれば、飢餓に苦しむ4,400万人のいのちを救うことができたとも言われています。

これに他の8カ国の支出を加えれば、その額は想像を絶するものになります。

II. 核兵器開発の当初の目的と今

もともと核兵器は、戦争の抑止力として開発されました。相手を信じられない状況で核戦争が起きれば、両国が壊滅することになるため、互いに戦争を避けるだろうという考えでした。しかし今、その論理は崩れつつあります。最近では、核保有国が**「抑止」から「威嚇」へと態度を変えつつあるのです。

核兵器の「使うつもりはない」という前提が、「使う可能性もある」に変わってきています**。たった一度の誤算が、世界を破滅に導くかもしれません。とくに、核開発が進む北朝鮮は、指導力の弱さも相まって最も危険視されています。以下は、実際に核使用の可能性に言及した国々です:

北朝鮮

ロシア

中国

フランス

インド

イスラエル(2度)

パキスタン

イギリス

アメリカ

現在、これら9カ国が保有する核弾頭の数は約12,331発、そのうち約9,600発は実戦配備済みと報告されています(出典:原子力科学者連盟「世界の核戦力 2025年版」)。

さらに、以下の6カ国は他国の核兵器を自国内に配備しています:

ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコ、ベラルーシ

また、以下の28カ国は、将来的な核兵器の配備や使用を事実上認めています(日本も含まれます):

アルバニア、アルメニア、オーストラリア、ブルガリア、カナダ、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、日本、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、韓国、スペイン、スウェーデン

この現状はまるで――
ガソリンに浸かった2人の敵が、片方はマッチを3本、もう片方は5本持っているような状態です。

核戦争は、今にも起きようとしているのです。

III. もし核兵器が使われたら?

まず犠牲になるのは、一般市民です。核兵器は都市の破壊、つまり人間を殺傷することを目的として作られています。年配の方、病人、子ども、障がいのある人…誰も例外ではありません。「四肢の切断や機能喪失を伴うような、深刻で永続的な傷害」も想定されています。もし東京、パリ、ニューヨークのような都市に複数の核爆弾が落とされたら、数千万人が即死または負傷することになります。アメリカとロシア間で全面的な核戦争が起きた場合、死傷者は数億人規模になるとも予測されています。

▷ YouTube動画

「都市に核兵器を落としたらどうなるか」

動画によると:

核爆発による火球は10秒以内に最大規模になります。

爆風・高熱・放射線が一瞬で広がり、数百キロの速度で破壊が広がります。

熱放射はあまりに強く、爆心地付近のものはすべて蒸発してしまいます。

以下も事実です:

世界中の核兵器の1%未満を使用するだけでも、20億人以上が飢餓に直面します

大量の核爆発は**「核の冬」**を引き起こします

核兵器による被害は軍事施設にとどまらず、主に民間人が犠牲になります

ある日本の高齢者は、広島・長崎の被爆者が「体にガラスの破片が突き刺さって鐘のように鳴っていた」「皮膚がはがれ、手でそれを持っていた」と語っています。地獄そのものでした

IV. なぜ核兵器の禁止が必要なのか?

核兵器は、人類が作り出した中で最も非人道的かつ無差別な兵器です。私たちがこれを終わらせなければ、核兵器が私たちを終わらせる日が来るかもしれません。

核兵器がもたらす悪影響:

国同士に不信と恐怖を植えつける

一瞬で都市や国民を消し去る力を政府が持つ

莫大な製造・維持費がかかる

その資金が医療、教育、災害救援、飢餓対策に回らない

他の重要な公共サービスが犠牲になる

これらの不道徳で非人道的な兵器を国際法で禁止することこそ、世界平和と人類の未来のために不可欠です。

V. 今すぐ行動を ― 核兵器をなくすために(ICAN)

この狂気を止める時です。力を合わせれば、核兵器を終わらせることは可能です。

あなたにできること:

指導者たちのために心から祈る

核問題について学び、知識を深める

手遅れになる前に行動する

本当の力は、私たち一人ひとりの手中にあります。

VI. カトリックの立場から見た核兵器

イエスは武器について何と言ったか?

イエスがペトロを叱責したとき、それはイエスが苦しみ死ななければならなかったからだけではありません。彼は剣(銃・核兵器)と暴力に対してはっきりとした声明を出しました:

「剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ26:52)

カトリック教会の教え

カトリック教会は一貫して、大量破壊兵器の使用には道徳的な正当性がないと教えています。それは無差別で、神と人間に対する罪なのです。

「広大な地域に広がる都市とその住民を無差別に破壊することを目的とした戦争行為は、神と人間自身に対する犯罪であり、断固として断固たる非難に値する。」
―『喜びと希望(Gaudium et Spes) 80』

2011年、国連での演説でフランシス・チュリカット大司教はこう述べました:

「今や、多くの人々が核抑止は安全保障の手段として成り立たないと確信しています。ある国が核兵器の保有を主張し続ける限り、他の国もその権利を主張するでしょう。核兵器に特権的地位など存在せず、そのような不均衡は持続可能ではありません」

「バチカンは、核抑止を恒久的な手段として認めたことは一度もなく、今もそれは軍拡と平和の妨げになると明言しています。」

「21世紀に核抑止力を維持することは、平和を促進するのではなく、むしろ妨げることになる。核抑止力は真の核軍縮を阻むものであり、世界の貧困層の半数にとって、核を持たない開発の上に容認できない覇権を維持することになる。それは、新たな世界的安全保障の時代を築くうえでの根本的な障害である。」

「核兵器は『究極の悪』と形容され、最も力のある国々がそれを手放そうとしません。
21世紀の平和をこれほどまでに脅かす兵器は他にありません。」

すべての国々と人々のために祈りましょう。

神の祝福がありますように。

ノボトニー ジェローム、OMI

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英語原文投稿日: 2025年6月24日

出典 英語原文 Nuclear War : Waiting To Happen? https://jerry789.wordpress.com/2025/06/24/nuclear-war-waiting-to-happen

翻訳日 :2025年 8月31日
翻訳者 :大岡 滋子

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